初恋の甘い仕上げ方





「あれだけ俺が日焼け止めを塗ってやったのに、恐るべし紫外線だな」

くすくす笑う翔平君につられて、私も笑いを返した。

「笑いごとじゃないんだけど。来年はもっと強力な日焼け止めを用意して、上に何か着ようかな」

「俺は萌の背中にシミがあってもなくてもいいけど、それを見るのは俺だけにしてほしいかな」

「ん? 翔平君だけ?」

「ああ。この先ずっと、萌の背中だけじゃなく、全部。見るのも触れるのも、俺だけにしろ」

熱のこもった瞳を見れば、翔平君の言葉の意味することはすんなりと理解できた。

「……もちろん、了解です」

背中だけでなくすべて、翔平君にしか見せないと決意する。

それは、この先ずっと、翔平君以外の男性とは親密にならないということで。

「そうだな、海に行くときはパーカーでも羽織ってろ。萌の背中のシミすらほかの男に見せたくないからな。そうしろ」

しっかりとその独占欲を見せる様子に、足元からくずおれそうになった。

さっき、気持ちを通い合わせたときよりもいっそう体が熱くなって、ふわふわと体が揺れている。

翔平君以外の男性に私の体を見せることなんてないに決まっているのに、それを確認されたようで。

好きだと言われたときよりも、翔平君を近くに感じるなんて思ってもみなかった。

翔平君が私のことを大切にしてくれる。

それも、親友の妹としてではなく、ひとりの女として、懐の中でかわいがってくれると伝えてくれた。

「翔平君が雨も傘も苦手になったあの事故のことは、今思い出してもドキドキするし、何よりも翔平君が無事で良かったって思うけど。それがきっかけで翔平君の近くで就職してこうして翔平君が私のこと抱きしめてくれて」

「萌?」

翔平君の体にしがみつくように話す私に、翔平君は訝しげな声を落とした。