私は正直、早く休みたかったからもう解散することにした。

「じゃあ、それまで解散。」

言い終わった直後に三人は後ろを向いて歩いていった。私も宿に帰ろうと、体を回転させた。

宿に帰る最中に、あの三人の名前を確認しようと思い、メニューからフレンドを開いた。私と戦った、あのグループのリーダー的な人は、

´heaviton`

おそらく、ヘビートン、と読むのだろう。名前の通り、重い攻撃を繰り出す人ではあった。

他の二人は…サッパリだった。読めも出来ない。まぁ、まず呼ぶ機会は無いと思ったから別に大丈夫だろうと思った。

そんなことを思いながら歩いてると後ろからついてきているディコがいた。どうしたのかと聞いてみることにした。

「どうしたの?まだ、何かあるの?」

ディコは、横に首をふった。

何も無いなら、自分の宿に戻って休むのが普通なのにと思い、また聞いてみることに。

「自分の宿に帰らないの?」

「無い、普段は野宿だから」

小さく首を横にふりながら、小さな声で言った。
私はそういうことね、と思った。それなら、と思って聞いてみた。

「なら、私の宿に来ない?」

そういたら、ディコは驚いたかのような表情でこっちを見た。だが、そのまま顔を下に向けてつつ頷いた。なので、今日はこの子と一緒に寝ることになる。

そうなると、ボス戦の日まで一緒に行動を共に出来ることになる。そうなれば、ボス戦に必要な物の準備等が二人でやれるわけだから楽になるのだ。準備は、出来るだけ

とりあえず、今は宿に戻ってベッドに横になって休みたい。