翌日。
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「ほらー、席につけー」
着席のチャイムがなって、先生が教室に入ってきた。
ん?廊下の方に見える影は、もしかして……
イケメンとやらの転校生!!?
「湊、入っていーぞ」
湊…っていうんだ
「湊……泰智…っす」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ、?
うそ、なんで、まさか………。
「…泰智?
えっなんで…?」
思わず立ち上がってしまった。
あー、やばい。
みんな私の方、向いちゃった。
「ん?………は、曄?
えっまじか、わーまじか…」
泰智は、大きな目を更に丸くして、驚いた。
少し癖のある、綺麗な黒髪。
茶色がかった透き通る目、長いまつげ。
スーッと、高い鼻。血色のいい唇。
少し大人びてはいるものの、整った顔は昔と何も変わらない。

