幼なじみはご主人様!?〜Season2〜






「え?秘書の弁当?」


「うん…」


私と琉は会社から出て近くの公園のベンチに座り話す。


「あー…結構気きく秘書でな。別に、特別な意味はないよ。」


「…でも。」


「それによ、瑞穂の庶民弁当のがある意味食べやすくて良いぜ?」


琉はそう言うと私の作った魂焼きを口に入れる。


「庶民弁当って…。」


「前よりはマシになったよ。今は食える。」


「く、食える!?」


「今までは本当やばかったよ?マジ、食いもんじゃなかったよあれは。」


「ひどいなぁ。」


「……ぶっ…この卵焼き、焦がしたろ?」


琉は食べながら言う。


「あはは。ちょっとだけね…」


「お前なぁ。」


「何?文句言うなら食べないで?豪華弁当もあるんでしょ?琉には。」


私は拗ねる。


もう琉は…。


「はいはい。お、これは食えるな。」


「食える食えるって…。美味しいとか言えないの?」


私は琉に聞く。


「だって瑞穂、たまにやばいし弁当。」


「愛妻家が何言うんだか…」


私は琉に言う。


「なぁ、瑞穂。」


「ん?」


私は琉を見る。


「ヤキモチ妬いただろ?」


琉はにやにやしながら私に聞く。


「は、はい?」


「拓に聞いたけどかなり寂しい表情してたらしいよ?お前。」


「………う………」


「やっぱりな!」


「だ、だってぇ…」


「いきなり弁当自分から持って来てどうかしたのか?」


琉は私に聞く。


それは…


「り、琉に喜んでもらいたかったから…。」


私が言うと琉は笑う。


「バカかお前?それなのに拓に渡して逃げて…」


「だ、だって…辛いもん。私より秘書さんの弁当のが豪華だし…」


「瑞穂、俺はお前のだから食いたいんだよ。瑞穂のは秘書の豪華弁当に勝ってる。ださくても愛妻弁当だからよ!」


「だ、ださい!?」


は、はっきしと言ったよ?


この人……。