そうだよね。
行ってきますのキスだけじゃ足りない。
やっぱり琉と夫婦になるんだからもっと…
「誘ってみようかな…」
「お、頑張って!」
「うん!」
まるで琉に片思いしてるみたいな気分だよ。
奈美に元気づけられて。
高校時代みたいだな…。
――――
「じゃああたし帰るね!」
「うん!バイバイ。」
その後、奈美は自分のノロケ話をすると帰っていった。
奈美幸せそうだな…。
私も来週、琉の両親に会うんだし…
それまでに琉とちゃんとしたいな…。
寂しいのは嫌……。
よし!!
琉に美味しいお弁当持って行こうかな。
琉、喜ぶかな?
私は奈美が帰ると琉のお弁当の用意。
琉の笑顔が見たいから。
あれから私は料理は少しはまともになった。
やっぱり琉にまずいと言われたくないため奈美や喜美子さんと修業して…。
琉の大好きなハンバーグと卵焼きはもちろん入れた。
やっぱりこのままじゃだめだよね。
――作り終えると私は弁当を持って家を出た。
琉の会社まで少し遠いけど頑張って行きます!
―――――
「着いた!!」
かなり立派で大きなビル。
三条グループの本社。
琉に何も言わずに来ちゃった。
いつもなら命令された時だけなのに。
でも時間的にまだ昼じゃなさそうだから間に合うよね?
私は中に入る。
本当大きいな…。
社長室までエレベーター長いんだよね。
まぁ頑張って届けます。
―――――――……
長くエレベーターに乗ると、私は琉のいる社長室へ向かう。
「あ、瑞穂さんこんにちは。」
「こんにちはー。」
たまに来るため琉の部下とも顔見知りになった私。
私は社長室まで琉の部下達に挨拶しながら向かう。


