「瑞穂、俺とずっと一緒にいやがれ。」
「うん。琉も私の隣にずっといて下さい。」
私が言うと琉は笑う。
「浮気絶対なしだぞ?」
「うん。琉もね?」
「ああ。」
「瑞穂。指輪交換しよう。」
近くにあるテーブルに指輪が二つ置いてある。
「うん。」
私と琉はそれぞれ指輪を取る。
「瑞穂、手出して。」
「うん。」
私は琉の前に左手を差し出す。
琉は私の左手の薬指に指輪をはめる。
終わると今度は私が琉の指に指輪をはめる。
お互い交換が終わると笑う。
二人だけの結婚式ってのも悪くないね。
「瑞穂。何があっても離さないから。ずっと瑞穂を愛してる。」
「うん。私もずっとずっと琉が大好き。」
すごく幸せな気分になった。
嬉しくて嬉しくて…
私と琉は深いキスをした。
琉…
ずっとずっと
大好き………。
離れないよ……。
遠距離になんか負けないくらいずっとずっと強い絆があってほしい。
―――――……
「綺麗!」
私と琉は式を挙げてからもう少しロスに滞在。
新婚旅行だよね。
ちなみに琉の両親には認めてもらえてたんだ。
今度ちゃんと挨拶は行くけど…
昔から私の事知ってるからね。
琉が仕事を頑張って、会社も安定してきたから反対してなかったらしい。
「帰ったら琉の両親と食事と入籍かぁ…」
「そうだな。」
「それまでこっちで楽しくやるの!」
「ああ。あ、おい…瑞穂!そっちのパンよこせ!そっちのが美味そう!」
「お、同じだよ?」
「いいだろ!」
琉は私からパンを取り上げる。
――ただいま夕飯。
「もう!」
「あ、そうそう。秘書の事だけどよ。」
「ん?」
「お前、秘書検定受けやがれ!」
「は、はい!?」
ひ、秘書検定!?


