「ち、違うの?」
私は琉から離れ琉を見つめる。
「俺はばあさんにここにいろって言われて…」
「は、はぁ?」
じゃああれは
喜美子さんの演技なの!?
「ばあさんにやられたな…」
「え!?じゃあ秘書さんと琉が付き合ってるってのは?」
「絶対ありえない。」
「……え……」
「信じたのか?」
「ううん。やっぱり私は琉を信じたいからここに来たんだよ?」
「瑞穂…」
「びっくりしたよ。まさか琉の友達が私を案内するなんて。」
「よかった。会えて。」
琉はそう言うと私の頭を撫でる。
「琉……。」
「すっげー会いたかった。」
琉はそう言うと私を抱きしめる。
琉…。
久しぶりの
琉の温もり、匂い…
大好き……。
「瑞穂、行くぞ。」
「う、うん…。」
私はさっきのジェーンという女の子にお辞儀をすると琉に手を引かれ行く。
琉…どこ行くんだろ。
―――――………
「………わ………」
着いた場所は大きな綺麗な立派なホテル。
「うちの系列のホテル。」
「……え!?」
すごいな…三条グループ…
海外にまで……
「これ、鍵。この鍵の部屋行って?」
琉は私に鍵を渡す。
「……え?琉は?」
「後で会える。」
「う、うん?」
私はホテルに入り琉に渡された鍵の部屋に向かう。
なんだろう……。
琉……。
――――……
〈ガチャ〉
………え………
私は部屋に着くと部屋に入る。
すると
女の人が四人中にいた。
「あ、あの?」
「私達は瑞穂さんのヘアメイクとメイクを担当します。」
「は、はい?」
メイク?
ヘアメイク?
何………?


