喜美子さん!?
私は慌てて家から出る。
家の前には喜美子さんが深刻な表情でいた。
「喜美子さん?」
何…?
「り、琉が…琉が…」
「喜美子さん…?」
琉が何かあったの……?
「向こうで事故に…」
「……え……」
「大変みたいなの!とにかくこれ…航空券だから!」
「……え……」
「琉に会いに行って!」
でも
秘書さんが…
でも………
頭に浮かぶ琉の笑顔。
やっぱり私…
「行きます!」
「瑞穂ちゃん…」
私は喜美子さんから航空券を受け取り病院の場所などを聞き家に帰りパスポートなどを用意すると走る。
琉……。
お願い…
無事でいて!!
私
琉が大切なの!
心配なの…
秘書さんの話は本当かわからない。
でも
とにかく琉を信じたいの!
お願い…
琉を助けて!!
空港までタクシーで行くと私はロサンゼルス行きの飛行機に乗る。
多分私の顔は周りから見たら相当青ざめてると思う。
長い時間をかけ私は行く。
琉……。
私は左手の薬指にはめてる指輪を見つめる。
お願い…無事でいて。
長い時間の中、なかなか寝れずただ琉の事を心配しながら私は飛行機へ。
―――………
――やっと空港に着くと私は走る。
琉のいる病院は……
……はっ!……
どうしよう…
お金…日本円だ……。
歩いて行くしかない!
私は空港を出て歩き出す。
ここ……どこ…?
琉…琉……。
だめだ!
絶対琉に会わなきゃ…
でも
標識とかなんでも英語で書かれてる…
わからない…
道、どうやって聞くんだっけ?
あー…海外に一人って怖い…
英語全然勉強してないよ!
……うっ……


