「そういえばさ!瑞穂と琉君はどうなの?」
「……え……」
私は奈美を見る。
「ラブラブ?」
奈美はリビングのソファーに座り私に聞く。
「ラブラブ…なのかな?」
いやいや、琉といるとラブラブって感じがないんだよね。
お互いそんなべたべたするわけじゃないし。
私は冷蔵庫からお茶を取り出し二つのグラスに入れるとお茶を冷蔵庫にしまい一つグラスを奈美に渡す。
「ありがとう。え?じゃあどんな感じなわけ?」
奈美は私からお茶を受け取ると私に聞く。
「どんな感じって…」
私は奈美の隣に座る。
「朝は、琉に命令されて私が琉の荷物の用意して…昼はたまに琉に命令されたら弁当届けに会社に行く事もあったり、夜は…帰って来て夕飯食べたて風呂入ったら琉すぐ疲れて寝ちゃう。」
「マジで?じゃあ夫婦団らんないわけ?」
「うん。琉、仕事大変だからねぇ。」
休日もたまに仕事だし…。
「あ、休日は?」
奈美は私に聞く。
「疲れて琉、結構寝てる…」
「そっか。まぁ、社長さんだもんね。海外行く事もあるんでしょ?」
「うん。たまにね。3、4週間くらいかな…」
「不安にならない?夫婦生活。」
奈美は私に聞く。
「………え………」
「寂しくないの?瑞穂。」
「寂しいけど…」
「たまには甘えてみたら?寂しいって。」
「えー?」
「琉君に効くかもよ?」
「えー?どうかな。」
「だっていつの間にか夫婦なのに離れてたら寂しいでしょ?」
「うん…。」
そうだよね…。
なんだかんだで私は琉が好きだから…
離れたくない。
「あたしも新しい家族増えるし、彼と上手くやりたいんだー。ちゃんと素直になんでも言い合える関係だし。」
「そっか。」
「あ、休日にでもさ…これ、誘ってみたら?」
奈美は私にチラシを渡す。
………え………
そのチラシは夏祭りのお知らせだった。


