幼なじみはご主人様!?〜Season2〜




『瑞穂、寂しいんじゃないかなぁって。』


「なっ…」


『俺が寂しいからよ。』


「……え……」


――ドキッ。


『瑞穂、浮気してないよな?』


「は、はい?」


『したらどうなるかわかってるか?』


お、脅しっすか?


「しないよ!信じて。琉、本当疑い深いんだから…」



『当たり前だろうが。遠距離だぞ?何があるかわからない…』


「わ、私だって心配だよ…琉の事。」


『……え……』


「日本じゃないから琉に何かあってもすぐに会いに行けないもん…」


『大丈夫だよ、俺は。』


「本当かな?琉は性格やばいし…トラブル起こしそう…」


『はぁ?』



「大丈夫?人がむかつく事言ってない?」



『言うかよ!』



「言いそう…」


『バーカ。そういうお前は一人で大丈夫かよ?』


「へ?」



『泣いてたりして…』


「ば、ばか。泣かないよ!」


『へぇ。本当かな?』


「本当だよ!」


『俺は寂しくて泣くかも。』


「そういえば私…琉が泣いてるの見た事ないかも…」


『あはは!俺、瑞穂には弱み見せたくねぇからな!』


「えー?」


『あーあ…ロスつまんねぇ。瑞穂いないから命令誰にもできねぇよ。』


「な、何それ…」


『瑞穂を困らせるの好きだからよ。』


「何それ…」



『仕事早く終わるようにするから。』


「う、うん…」



『それまでちゃんといい子にしてろ。』


「いい子って…」


『今はすっげー我慢しよう、お互いに。』


「そうだね…」


その後は沈黙……



どうしよう、何か話さなきゃ。


「り、琉…まだ切らないで。」


『……え……』


「もう少しなんでもいいから話して?」


『わかった。俺も電話切りたくないし…。』


受話器から響く琉の声が


ただ今日は愛しかった…。