幼なじみはご主人様!?〜Season2〜




――……


「わ…」


綺麗…


拓君が私を連れて来てくれたのはおしゃれなカフェ。


店に入ると可愛らしいケーキがショーウインドーにいっぱい並べてあったり…


良い感じ。


「ここ、ケーキ美味いんだ。」


拓君は笑って言う。


「へぇ…」


「2名様ですか?室煙と禁煙どちらで?」


店員さんは私達に聞く。


「禁煙で。」


拓君が言うと私達は席に案内された。


拓君、タバコ吸わないんだ…


〈ガタン〉



私達は向き合って座る。


「えーっと…」


私はメニューを見る。


ケーキ種類いっぱい。


あ、これ美味しそう…



「決めた。私、フルーツタルトとアイスティー。


「わかった。俺はいつものティラミスとホットコーヒー。あ、すみません!」


拓君は店員さんを呼ぶ。



「コーヒーとティラミスとフルーツタルトとアイスティーで。」


「かしこまりました。コーヒーとティラミスとフルーツタルトとアイスティーですね?」


「はい。」


拓君が言うと店員さんは離れた。


「良い所だね、拓君。」


私は拓君に言う。


「だろ?今度、琉と行けば?」


琉と…?


「だめだめ!琉味うるさいし…こんな良い雰囲気の店でも大きい声出すから…」


「だよな。あいつの性格はすごいもんな。」


「本当。自分勝手で人に気使えないし、言い出したら聞かないし…」


「でも。そんなあいつがずっと好きなのは瑞穂ちゃんくらいだよ。」


「……え……」


「あいつに相応しいのは瑞穂ちゃんだけ。俺はそう思うな。」


「そうかな…」


「俺さ、明日仕事でロス行くし。あいつの様子見て来ようか?」


「……え……」


「心配でしょ?」


「うん、まぁ…」


秘書さんと一緒だし…


「じゃあ会ったら連絡…」


「でも、やっぱりいい。」


「…え?」


「琉を信じて待つ。」


心配だけど…


今は我慢……。