幼なじみはご主人様!?〜Season2〜




やっぱり


琉には負けちゃう私です。


………う………


琉ってば…。


琉と遠距離。


だけど


大丈夫だよね。


琉だもん。


信じよう。


妻になったら琉と離れる機会は多くなるかも。


でも


お互い


心だけは離れたくない。


心だけは……。









―――――――…



〈ガチャ〉



「上がったよ。」


琉は首にタオルをかけ半袖半パンに裸足で風呂から出て来た。


「あ、夕飯食べよ。」


私は笑って上がってきた琉に言う。


すると


―――ドキッ


「きゃっ。」


いきなり琉に後ろから抱きしめられたんだ。


り、琉!?


「すっげー愛しい。この匂いの温もりも。」


り、琉…。


顔は熱く心臓やばい。


「琉ってば〜。」


「遠距離なんて嫌なんだよ、俺だって。」


琉は


こんなんだけど実は寂しがり屋。



あと


多分かなり心配してるんだと思う。


私をしばらく一人にするのを。


私を束縛するのが良い琉だから。


ちょっと男の人と話しただけで心配するくらい独占欲強し。


だからそれも心配なんだと。


「他の男には一切関わるな。俺、瑞穂だけは誰にも奪われたくないから。」


琉は私に言う。


「う、うん…。」


「瑞穂は俺だけのもんだ。」



琉はそう言うと私の髪に触れる。


――ドキッ。


たまにむかついたりする事もあるけど…


なんだかんだで愛しく大切な私の彼氏琉さん。



「琉、食べよ?今日はまずくないから…」


「おう。」


琉と私はそれぞれ席につき夕飯にする。


距離なんかに負けない。


お互いが大好き。


その気持ちがあれば十分。


昔はすごく嫌だった琉は


今はこんなにも好き。


ずっとずっとお互い変わらず想い合えたらいいな…。