幼なじみはご主人様!?〜Season2〜



ば、バカ琉…。


すると


「そういえば、昨日!拓と何もないよな?」


「へ?」


私は琉を見る。


「アイツと久しぶりに会ったんだろ?」


「あー…うん。かっこいいよね、仕事で海外行ったり雑誌でもたまに出てるし。拓君久しぶりに会えて嬉しかったなぁ。」


「あ?嬉しかった!?お前まさか…」


「と、友達だよー。」


「いや、アイツだって…お前の事綺麗になったって言ってたし、俺といるのが勿体ないって!」


「拓君は優しいなぁ。確かに勿体ないかも!」


「なんだと!?この俺だぞ!?お前みたいな女選んでもらっただけ感謝しやがれ!」


「感謝!?お前みたいな女ってどういう事さ!?」


「と、とにかく!!他の男と話したらぶっ飛ばす!」


「なんでよ?友達だよ!?」


「嫌なんだよ!!他の男がお前を褒めたりするのが!」


は、はい!?



「私を全然褒めない琉が何言うのさ…」


たまにだよね。


琉が褒めるの…。


「俺はいいんだよ!部下や拓がお前の事話すだけでいらつくんだよ!」


「なっ……」


「とにかく、お前は俺のもんだ。浮気とかしたらただじゃおかねぇ…」


琉は私を真っ直ぐ見つめ言う。


「じゃあ琉も…不安にさせたらだめ。」


私は琉に言う。


秘書さんの事気をつけなきゃ…


「わかってるって。俺の好きな女は瑞穂だけだ!」


「琉…。」


「バカだけど俺の大切な女だ!」


「ば、バカ?」



「とにかく!!俺の女は瑞穂だけ。」


「……うん。」


「すっげー惚れてる。」


琉に言われると私の顔は熱くなる。


「だ、だったら…寂しい思いさせないでよ。」


「………え………」


「たまに、結婚したらいつか琉が離れちゃうんじゃないかって考えちゃう…」


「大丈夫だ。これからはちゃんと帰ったら相手してやるからよ。」


「……うん。」


素直に言えてよかった。


やっぱり不安なままは嫌だから。