………あ………
「琉、あのさ…これ。」
私は琉にチラシを渡す。
「夏祭り…?」
琉はチラシを見つめる。
「り、琉と行きたいなぁって。」
私は琉に言う。
すると
「行ってやってもいいよ。」
………え……
琉は私に笑って言う。
「ありが…」
「ただし、浴衣はだめ!」
琉は私の言葉を遮り言う。
「………え………」
「瑞穂の浴衣姿、他のやつには見せたくないから。」
「………え………」
「私服で行こう。」
「う、うん!」
私が言うと琉は笑う。
やった…。
琉と久々にデート…。
よかった。
すると
「おい、瑞穂!早く夕飯作りやがれ。」
「は、はい!!」
琉に言われ私は用意する。
こんな坊ちゃまだけどなんだかんだで私は大好きなんです。
大好きな幼なじみ…。
大好きなご主人様。
―――――
「うっ……瑞穂、やばいぞ?これ。しょっぱ!」
「すみません!」
オムライスは大失敗。
塩こしょう入れすぎたなぁ…
昨日はなんとかカレー褒められたのにぃ…。
「……最悪。」
私へこみ…。
すると
「瑞穂、責任とってよ?」
琉は私に近づき言う。
………え…………
「せ、責任?」
私が聞くと琉は私の唇を塞ぐ。
…………!?
は、激しい!?
いつものキスより…。
私は琉の背中にしがみつく。
り、琉…。
「ふぇ…り、琉…」
キスが終わると私は琉を見つめる。
「ごちそうさん!」
琉はにこっと笑って言う。
……う……
「り、琉…」
「続きする?」
琉はにやっと笑って私に聞く。
「い、いい!」
琉に言われると私はそう言った。


