幼なじみはご主人様!?〜Season2〜




それだけ言いにうちへ!?


ま、マジで!?


ど、どうしようーっ。


あんな綺麗な人がライバルなんて!!


琉に電話…。


あ、でも


仕事中だろうし……。


うーん…


もうだめだ!



琉、早く帰って来てよ…。


不安なままは嫌だよ……。










――――――――


「………ん………」


あの後眠ってしまった私。


眠っていると突然唇に優しい感触。


夢?現実…?


私はそっと目を開ける。


………あ………



「ただいま。」


目の前には琉の顔。


「り、琉!」


私は起き上がり琉に抱きつく。


「お、おい!瑞穂?」


「琉……。」


不安だった…。


あんな綺麗な人が琉を好きなんて…。


あの人は私より琉といる時間多いから…。


「どうした?バカ女。」


琉は私に聞く。


「ひ、秘書さんが家に来たの…」


「あ?」


「琉を好きだから忠告に来たって。」


「……は?」


「不安になって。あの人綺麗だし、私より料理上手いし……」


「バカじゃねぇの?」


………え………


「琉…?」


「そんなんで不安になるんだ?もっと自信持てよ。」


「へ?」


「俺くらいなんだぞ?お前みたいなバカ女に夢中になんの。」


琉……。


「琉…。」


「この俺が惚れた女なんだから自信持て!」


「うん…。」


「あいつは親が決めた秘書だから俺は解雇できない。でも俺、あいつじゃ物足りない。」


「へ?」


「嫌がりながらも俺の命令を聞く瑞穂のがいいや。瑞穂のが命令しやすい。」


「は、はい!?」


「とにかく…不安になんなバカ!」


「うん…」


琉の言葉でこの時は一時安心だったんだ。


だけど


まだ安心ではなかったんだ。