「なんで…?」


お久しぶりです。


川上瑞穂です。


今、私は最高にいらいら…。



「な、何これー!?」




原因は琉が載ってる雑誌の記事。



爽やか笑顔の琉の写真の下に記事が。



問題はその記事の内容。





【記者:三条さんが今大切なモノはなんですか?】


【三条琉:彼女ですね!本当に大切にしてます。近々結婚発表するかと。】


【記者:おー、じゃあ結婚したら結婚生活をどのようにしたいですか?】


【三条琉:協力し合っていきたいですね。仕事も家庭も頑張って両立します。】


【記者:三条さんは愛妻家になりそうですね!結婚発表楽しみにしてますよ。】




な、何よ…この記事…。


あ、愛妻家?


協力し合う?


家庭と仕事を両立?


これ絶対……嘘だ。



だって…


「おい、仕事の大事な書類どこやった?早く出しやがれ!」


琉はソファーで寝ながら私に命令。


………う………


「はい。」


私は雑誌を机に置くと書類を取り琉に渡す。


「俺のかばんは?」


「はいはい!」


私は琉に渡す。


な、なんで


こんな人が愛妻家になりそうなわけ!?


絶対ありえない…。


私が尽くしてばっかなんだけど…。


「琉、あんな嘘の記事書くのやめなよ…。」


私は呆れて琉に言う。


「は?あれくらい書くし普通。イメージアップのためだ!」


「実際、私が琉に尽くしてるよね!?琉何もしてないじゃん…家庭の事。」



私と琉は今同棲中。


だから夫婦みたいなもんなんだけど…


毎日、最悪です。


これじゃあ三条家にいた時と変わらないわ…。


お世話係と変わらない…。



「仕事大変だからよ。あ、俺もう行くよ。」


「琉!!」


すると


「機嫌直せ。あ、行ってきますのキスしやがれ。」


「は、はい!?」


り、琉!?