「戸惑ってるとこ悪いが、最低でも一クラス一人は参加してもらわないといけないんだよなー。
てなわけで、黒木を呼んだわけだよ」
「なんでそこで団長なんだよー
全く話掴めねーよ」
クラスメイトの男子が早く説明しろと言わんばかりに口を尖らせている。
何も言わないでうんうん、と頷くメイト達。
私も右に同じだ。
なぜそこでいきなり来るのかがよく分からない。
「立候補するやつ居なければ、黒木に決めてもらうことにする。」
「そゆこと。」
二人の説明に
『ええええーーーーーっ!』
一瞬静かになったクラスが再びどよめく。
黒木は動じることなく、ケタケタと先生と一緒に笑っていた。
誰か立候補してほしい。
そうすれば究極に間違っても指名される事もない。
男子でも女子でもいい。
誰か挙げて!
表に出ることが苦手なゆきは、
ひたすらあの言葉の後から焦り、戸惑っていた。
横目で千夏を見ると、彼女も同じ気持ちらしく、落ち着きなくしていた。
