幸せのはじまり


「えー。なかなか立候補する人いないと思ってー。先生に頼まれて、団長来ちゃいました~」

黒色短髪で、爽やかな印象の先輩。
際立って格好いい容姿でも無いが、何処か飄々として存在感もある。

「改めまして。
3年2組、黒木 大(くろき だい)です。
皆宜しく」

心地よく耳に通る低い声。
戸惑う生徒を見渡し、悪戯にはにかんでいる。
名の知れた先輩でもないのに、何となく
彼から目が離せずに
ぼんやりと眺める。

きっとそれなりにモテて居るんだろうな。
そんな事を思いながら