「ごめん…。ごめん…。」


今では罪悪感しか残らなくて、男とか関係なく、俺は涙を流し続けた。


「春樹くん…。」


「辛かったのは…詩織…なのに…。」


「確かに…そうかもしれない。でも私が一番辛かったのは、春樹くんに忘れられた事だよ。」


顔をあげると、つーっと詩織の頬に涙が流れていた。


「…詩織…。」


「まったく…」


詩織は溜め息をついて笑う。


「忘れられたとおもったら、次は彼女ほしいとか言ってたみたいだし…」


グサッと痛いところをつかれる。


「楓と友達じゃなかったらって思うと、本当辛い。」


「ごめんなさい…。」


ベットの上で深く土下座をする。


「…なにがモテないよ…。モテなくて結構。春樹くんみたいな変人は私ぐらいしか受け入れてもらえないんだから!」


その言葉を聞いて顔をあげる。


目の前の彼女は顔を赤くしてそっぽを向いている。


俺も同じくらい顔が赤くなっているんだろうなと思った時、


「春樹くん!好き!」


満面の笑みで俺に抱きついた彼女。


本当…直球過ぎるな…。


そんなを事思いながら、俺も好きと呟いてそっと詩織の華奢な体を抱きしめた。


「…なんか…ベットとかダメじゃない…?」


「え?」


「やっぱり…。健全な男子高校生なわけだし…。確かにそうゆう知識はあるけど…。詩織が初めてだし…。そ、それにだよ?!そうゆうの…持ってないし…」


「もう!」


と急に顔を赤くして怒り出す詩織。


なんか変な事言ったかなぁ…


「言ったわよ!」


「あ、もれてた…。」


「もう…。ばか。」


そう言って思い切り頭を叩かれた。


「いった!」


やっぱり…気が早かったのかな?


「そうゆうこと!」


「あ、もれてたのか…。」



          ーENDー