寮に入った私は……


なぜか、悪魔の

副寮長「助け」になった。

実行もだけど………。




あーもぅ！！！


やだよー！！！




あ、それより、教えなきゃね。

でね、

仕事がある人はね、寮長室に集合したの。

それで、白王子が

私に色々教えたいって、

言ってたから……

二人っきりになったんだ。




そしたらね？



「本当は……教えることなんてないんだ。」

「え？」

「本当は…僕…赤羽さんの事…好きだから。

僕と……付き合わない？」

なんて言ってきた。


「っ……」



それで、今に至るわけですよ。


なんて答えたら……



私は…白王子の事が好きなのかな？

でもっこの前まで、好きだったはずだよね！


悪魔は…嫌いなはず！



はいって言っていーのかな？



でも…白王子と付き合うのは夢だった。


だけど。



白王子に申し訳ないでしょ？

中途半端じゃさ。


だから……

「何コソコソしてんだ？」

「黒坂くん！静かに！」

「ｶﾞﾀｯ！」

悪魔！？

今度こそー！


ｶﾞﾁｬｯ

「わっ」

「あわわ」

「みおっ！？あんたっ何っ」

ジャキンッ
　
悪魔の髪を…切った私。


「美桜のバカー！」

「おい赤羽！」

「え？」

「お前なぁ、この髪どうにかしろよ？」

「どうって……」

もっときれって？

わかった！！

ハゲにしてやるわよ！

「分かったわよ！！こっち来なさいっ」

「「「「「…………」」」」」


ドタドタドタドタッ


バンッ

ガチャッ

ドスッ


「ここに……ちかっ！！」

横を向いたら、すぐそこに、悪魔がいたと言うね。

「早く切れ。」

「何その、メーレー口！

ほんっと、あんたのそういうところ、直してあげたいわ！」

何言ってんだ私！？

「…………」

無視だし。

まーその方がいいけど。

「きる…ﾄﾞﾝｯ

なっ」

「直せるもんなら直してみたらいいーじゃねーか。やってみろよ。

俺は…こうすれば、悪魔にはならない。」

「は？ちょっと、痛いってば！！！くろあくまっ！こうすればってどうい「黙れ。」

なっ


「か、顔近いって。」

「んなもん、知らねぇよ。」

んだとー！

お前ドSかっつうの！！


ﾄﾞｯｷﾝｯ　　　ﾄﾞｷﾝｯ

まっ……て。


何この……



“ドキンっ”って。