お前の隣は俺の隣


春の事を教えてあげる……。













鹿野山学園の入学式。

私は、…どこが昇降口か分からなくて、
キョロキョロしていた。

そのせいか、誰かとぶつかってしまい、

バランスを崩しました。


ドンッ

「す、すみまっ  グラッ わ」

目をつぶって何秒立っても私の体は倒れない。

ぽっかんとしてると、
支えてくれてる人がいた。

「大丈夫? 

気を付けてね。人が結構いるから。」

上を向けば、王子様がいた。

「あ、ありがとうございます…」

「邪魔だ。周り見ろ。」

そんな口調で言ってくる人もいた。

「ご……ごめ…」
何で私が謝らないといけない?

やだよ絶対!