お前の隣は俺の隣

「行くぞ」

そう言われて、腕を掴まれた。

すたすたと歩く晴仁。


「ごめんね」

数十メートル先で私が謝った。

「なんだよ」

「いっつも…助けてもらってるのに…

私っ…晴仁を辛い思いにさせてばっかりだから……だから、ごめんなさい。

もしっ…晴仁が……わか「別れるとかぜってぇーねぇから」

「っ」

まただっ…晴仁はいっつも……

「ずるい」

私ばっかり…どきどきしてるみたいで…

ずるいんだよ。