お前の隣は俺の隣



ガシッ

「え?」

急に誰かに腕を掴まれた。


でもすぐ分かる。

「風斗」

と剛君。


「どうしたの?」

「どうしたの?じゃねぇよ」  

「言ってくれれば送ったのに」  

そんなぁ

「剛君に送りだなんて。」

「俺でもいーよ?」

「あんたは多香音ちゃんでしょ」

そう。

多香音ちゃんと風斗は付き合ってる。

本心どーなのかわかんないけど

「一つ言うけど、多香音ちゃん泣かしたら絶位に許さないから。

多香音ちゃん…東京来たがってたから、連れてきなよ?」

「なんでお前がそんな…上から目線?」

いーじゃんべっつに

たまにはさ。

「剛君も…お仕事頑張ってね。」

剛君の将来の夢は、医者。

もうなりかけてるけど。

「ありがと。」

「シャーねぇから、結婚式呼べよな!」

「「うるせー」」

剛君とハモった。

あ、時間やばいんじゃ……

「バイバイ。」

風斗がそう言って切り出してくれた。

「バイバイ」

まあ色々あったけど、

ありがとうございます。

素直には言わないもんね。

バイバイ

風斗と剛君