お前の隣は俺の隣



はぁはぁはぁ

「ここ……かな」

「愛莉様の娘様?」

「え!?あ、はい!」

誰だろこの人…

めっちゃキレー。

「………あ、ごめんなさいね。つい、見とれたわ。」


わわっ。

笑顔も素敵……。

見惚れてたって……私なんかに…

「さ、入りましょうか」

ドキンッ

その時、私は胸をトクンとならせたんだ。

なぜ?

嫌な予感がしたから。

ゴクンと喉を鳴らす。


コンコン

「はい」

「入りますね」

……慣れた感じ…

「今日は…娘様も…」

「え?」

お母さんが、え?と言ったのが分かった。

「おか…ガバッ」

私をかばうように、後ろに下がるさっきの女性。

「あ、あの」

ガラッー

「今日はダメみたい。」

「あ、そ、そうですか」

「家の地図、あげるから。

それで、行きなさい。」

「はい」

なんか急に…怖くなったような…

ピロンッ

LINEがなったのには…気づかない私。

今すぐ見ないといけない内容だったかもしれない。


<あんたのお母さん。

付き合ってる人いるみたいだよ

美羽からだという事。

教えてくれたのも関わらず……