さよならを言わずに離れ離れになった僕等の二度目の別れは突然でした。




時は過ぎ、中学校の卒業式




『とうとう卒業かぁ』

『なんか実感ないね~』




『白雪先輩っっ』



『お~?卒業式に後輩男子君からお呼びだしされてますよ~』

『も~、からかうなっ!(笑)』



見知らぬ後輩男子から、
体育館の裏に呼ばれた。


(体育館の裏とかちょっと古くない?)
と思ったのは秘密。



『好きです』

『……ごめん、ね。私、ずっと好きな人がいるの。貴方の気持ちは嬉しい。けど、ごめんなさい。』

『そう、ですか……。先輩、卒業、おめでとうございます』

『ふふっ、ありがとう』