大嫌いなはずなのに。

蒼に頭を撫でられると

目があうと

どうしよもなく胸が跳ねる

これはきっと恋

私は大嫌いなあいつに恋をした

叶わないってわかってるのにな…

涙が出てきたよ

こんな思い気が付きたくなかった

「何泣いてんだよ?」

あんたのせいで泣いてるんだよ


「なんでもない。お化けが強くて」

とっさに嘘をつく

「本当怖がりだな」

そう言ってぎゅっと抱きしめてくれる

君が好き。初恋なんだ。これが

好きな人の腕の中で眠れて嬉しいよ

ぎゅっと抱きしめ返して眠りについた。