時間は止めたいと思っても止められない

時間はすぎてゆき

「おい。ブス掃除するぞ」

放課後です。

「はいはい」

だれもいない資料室に入る

「うわっ汚っね」

ホコリがすごい

「最悪。だれのせいよ」

「お前のせいだ」

お前のせいじゃあああ!!!

って叫びたいけどケンカしてる暇はない

「はいはいすいませんでしたー」

そんなことよりうちに帰ってドラマをみたい

幼なじみの恋の話

めっちゃ俳優さんがイケメンで。女優さんもかわいくてっ!!

うらやましいなあ。

彼氏ほしいよぉ!

デートしたい…。ほんのちょっぴりおごってもらいたいよぉぉ!

噂の壁ドンとか♡

彼氏ほしいです。ほんとに。

星華だって彼氏いるし。もう高2なのに

初恋だってまだ


「あー!もう!」

「うわ。びっくりした。なんなんだよお前いきなり」

蒼が嫌そうにこっちを見てくる

「なんでも、ある!」

「は?」

もういい!こうなったら!!どうやったら彼氏ができるのか聞いてやる!

「彼氏がほしいの!」

ちらっと蒼のほうを見ると今にも吹き出しそう

「ぷっあはははは!!お前に彼氏?笑わせんなよ!無理だって!」

ひどくない???

いつかできるもん!


「無理じゃなーい!告白されたことぐらいあるし!」

「1回だけだろ?どうせ」

バカにしたように言ってくる

「1回じゃない!3回ですー」

「ごめん。俺20回以上」

自慢気に言ってきやがる。


でも蒼に彼女はいたことない

「蒼って、なんで彼女作らないの?」

「好きな奴がいるから」

好きな人ーーーー?蒼に???

「え!?まじ!?誰??」

「言わねーよ。お前なんかに」

なんとしても聞き出さねば!

「同じクラス?」

「そうだけど」

「女子?」

「当たり前だろ!俺はホモじゃない。もういいだろ?俺の話は」

「よくない!!」

蒼はふっと笑った。

「おまえには一生わかんねーよ」