大嫌いなはずなのに。

ぷんぷん!蒼の馬鹿野郎!!
本当に失礼しちゃう!!

いーもん!コーラでも飲むもん!

蒼に絶対あげないし!!

欲しいって言われても許さないんだから!


あーむかつく!

ドンっ

「いったあ!」

ばしゃばしゃ

「つめたっ」


砂浜に思いっきり尻もちついたし最悪

「痛えな」

上を見上げると超怖そうなお兄さんが!

かかったのはビールらしい

「ごめんなさい!!」

ぶつかっちゃったんだ…

怖いよ…。

「あーあ。俺のビール溢れちゃった。どうしよ?」

わざとらしく聞いてくる

「弁償します!」

「は?弁償?最後の一個だったのになー」

ぎろりと睨まれる

「本当にごめんなさい!許してください!」

「あ、じゃあ俺と遊んでくれたらいいよ」

金髪をかきあげながらいう

「ボール遊びでもするんですか?」

変なこと言うなー

「こういうこと」

男はパーカーのチャックを開けてきた

「何するんですか?」

「バカだなあ。大人の遊びだよ」
男は私の手首を掴んだ

だんだん海の家の壁に近づいていく

「だれか助けて!」

「無駄だよ?助け求めても。ここ。ビーチから死角だし。」
助けて!蒼助けてよ…。