泣きたくなって教室から飛び出すと

廊下を歩いてた蒼に激突

「おまえ何で泣きそうなの?」

じーっと見つめられる

「べつに!大丈夫」

また意地はっちゃうんだ。

ほんとは大丈夫じゃないのに

「大丈夫じゃねーだろ。じゃあ、俺の目見て言える?」

対して変わらない目線を合わせられる

「大丈夫」

「目。泳いでるけど?」

「本当は…」

言いたくない。でもさっきのこと思い出すと視界が滲む

「ばーか。なに泣いてんだよ?お前らしくねーぞ?おまえは笑っとけ。言わなくていいから。1時間休めよ。疲れてんだろ?」

蒼は私の頭をぽんっと叩くと教室にはいっていった


蒼に言われて保健室までとぼとぼ歩く


保健室でぐっすり寝て教室にいくと

だれももうそのことに触れなかった