夏の妄想短編集!

ダメだ。
私なんかが彼女だなんて思われたら太一がかわいそう。


「違う、私達はただの...」

「彼女じゃねーよ」

私が否定しようとする声と太一の低い声が重なる。

太一怒ってる...?
やっぱやだよね。
私なんかが...

「彼女じゃねーけど、俺が...俺が一方的に好きなだけだよ」


...へ?



「は、はぁ?まじかよ...
ちょ、ちょ、俺らもう行くわ、じゃあ!」



嘘だよ。
この人達追い払うための嘘だよね?