夏の妄想短編集!

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「和也、お疲れ様」

大会の帰り道、私の和也は並んで歩く。


和也は自己ベスト記録を出した。

でも、結果は2位だった。
あと少しの差だった。


「悔しいよ」


和也はぼそりとつぶやく。


私は和也の手をそっととった。


「でもね、和也。
今日の和也の走りは今までで一番だったよ」


私はできるだけ笑ってそう言った。

私も悔しいよ、和也。