放課後になった。
俺は寝る体制に入る。
「新。校舎案内。」
「お前らで行ってこいよ。」
「はいだめ。」
俺は優に襟を引っ張られ、強引に同行することになった。
――――――――
「ここが保健室ね。あまり入んないほうがいいわよ。」
「え?どうして?」
「保険医がね、変態なの。」
確かに変態だな、ここの保険医は。
転校生の腕を引っ張りながら案内する真由に、俺らはいらねぇだろ、と思ってくる。
なんなんだ。
「ここで最後かなぁ。」
キョロキョロと辺りを見渡す真由に転校生は話しかける。
「屋上って、開いてないの?」
その言葉に言葉を濁す真由と優。
まあ、その反応は当たり前だろうな。
―――屋上は族の溜まり場になってるから。