だったというっていうのは、俺が思ったんじゃなくて、優と真由がいってたってこと。
まあ、可愛いとは思うが、そこまで美少女か?とも思う。
……あそこで美形にばっかり囲まれてるからだな。
「じゃあ、吉野は連城の隣だから。
連城、校内案内してやれよ!」
―は?
ふと、横を向くと、吉野とかいうやつ。
「連城くん。よろしくね」
「……どーも。」
校内案内とかめんどくさいこと押し付けやがって。
「新、あらかさまに嫌そうな顔しないの。」
「……ちっ」
「舌打ちもダメだってば。」
苦笑しながら、前の席の優がくるり、と振り向いてくる。
斜め前――つまり、優の隣で転校生の前の席の真由は、転校生の方を向くと、にこっと笑う。
「私、嶺崎真由!真由って呼んでね。よろしく。ひなって呼んでいい?」
「うん!いいよ!私は真由ちゃんって呼ぶね!よろしくね。」
……真由と仲良くなったということは、俺たちとも一緒にいるってことだろ?
……マジか。