自由人、面倒くさがり、無気力。


俺を表すなら、こうだろう。




「新?」



「……ん?」




俺がボーッとしているのに気付いたのか、優が声をかけてくる。


こいつはイケメンなんだよな。


焦げ茶色の髪は、こいつによく似合っていると思う。



真由も、黙ってれば綺麗だと、思う。


結構長身だし、茶色かかったこいつの腰まである髪も、サラサラとしていて、綺麗だと思う。


口を開くと台無しだけどな。




「あ、それよりも新。知ってる?」



「…知らねぇ」



「まだ何もいってないでしょ!転校生くるのよ?」



「そうそう。女かな男かな。」





転校生ネタでわいわいと盛り上がる二人。


俺はそれを一瞥すると、寝る体制に入る。




「新、ねるの?」



「……ん」




「おやすみ」




沈みかける意識の中、最後に聞こえたのは優の声だった。