「や、大丈夫なんで…、離してください…!」






「だーかーら、俺らが買ってあげるっていってんじゃん。」








「いらないんで…、離して…」








「何やってんの?嫌がってんじゃん。」









「は?お前なんなの?」







「彼氏だけど。」







「な、待ち合わせかよ。」







「あ、あの、ありがとうございました!」







「ううん。大丈夫?」








私は大倉柚子。
今は道で変な人に絡まれてて、男の人が助けてくれた。







「てか、ごめんね?勝手に彼氏とか言っちゃって…。」







「そんな!助けてくれて嬉しかったです…!」







「名前は?」







「あ、大倉柚子です。」







「俺は楠木日向。よろしくね。柚子ちゃん。」







そう言って彼は行ってしまった。
よろしく、ってどういうことだろう…。