豊臣秀頼様のお父上は、あの豊臣秀吉様。
お母上は、淀の方様。
淀の方様は、お江様のお姉様だから、千姫様からみると、伯母様でもある…
……ちょっと複雑。
私はこのまま、この江戸時代にいるのだろうか?
お姫様になりたい!と、願っていたけど、
こんなに大変だとは…
学校に戻りたいよー!!
「姫様…、千姫様!」
「…はい!」
お千代の呼ぶ声で振り返ると、そこに
大勢の人を引き連れた、男性が立っていた。
「…!!。…秀頼様…!?」
「千、何を驚いておる。」
私はおもわず立ち上がり、頭を下げる。
秀頼様のオーラに圧倒されてしまう…!
「秀頼様…」
「…千、何をかしこまっておる。いつもの千らしくもない…
刑部卿局があちらで騒いでおったが、どこか具合でも悪いのか?」
「…いえ、そんなことございません。大丈夫です…」
「…ならば、良いのだが…」
そう言うと秀頼様は、お付きの人たちを下がらせた。

