「瀧川紋斗です。よろしくお願いします。」
「瀧川は親の事情でこっちに引っ越してきた。仲良くしてやれよ。特に本上は知り合いらしいな」
「えっ!?あっはい。」
「紋斗君なんかAyatoに似てない?」
「分かる。本人だったりして(笑)」
「そんな訳ないじゃん」
「だよね(笑)」
「てか、本上とどんな関係なの?」
「何聞いてんのよ!」
「綾香は僕の言い名付けです。」
「へぇー言い名付けね。えーーーーーーーーー!」
「嘘だろ!!」
「本当だよ。なっ?綾香」
「えっあっうん。」
「まじかよ!」
「まぁ一旦この話終わりな。ホームルーム終わり。瀧川の席は本上の隣でいっか。」
「はい」
ホームルームが終わると、まぁどうなるか分かるよね。綾香の周りに全員が集まってきた。
「綾香!さっきの話本当なの?」
その時、綾香の腕を掴み引っ張る人がいた。紋斗だ。
「綾香に聞いても何も言わないよ。言わないように言われてたから。」
そう言うと、紋斗は綾香の腕を引っ張りながらスタスタ歩いた。彩花には、その背中がたくましく見えた。紋斗は綾香を屋上手前の扉の前まで連れて行った。
「ちゃん秘密守ってくれたんだね。」
「約束なんだから仕方ないじゃない。 」
「でも、言い名付けは否定すると思った。」
「あの写真をばらまかれないようにしてんじゃない。」
「案外素直何だね」
「よりゃ…」
綾香が紋斗の方に振り返ると紋斗がすぐそばにいた。綾香は驚いて後ろに倒れそうになった。後ろは階段。その時、紋斗は綾香の腕を掴み自分の方に引き寄せた。
「大丈夫だった?」
「あ、ありがとう」
「お礼はこっちがいい」
そう言うと紋斗は綾香の唇にキスをした。紋斗は綾香の口の中に舌を入れた。
「んっ…や、ダメんっちょっんっ…」
「まだ、俺を満足させてよ。ここまでやったのは綾香が初めてだな。」
”そんな特別みたいに言われると”
綾香は紋斗にキスをした。
「これでいいでしょ。」
「よくできました。」
紋斗は綾香の頭をポンポンとすると耳元で
「俺綾香になら本気出せるよ。」
そう言うと紋斗は歩いていった。
”あれって告白?でも、ちょっとはいい奴だってわかった。”
これは私しか知らない、彼の本当の姿。