次の日
綾香はいつものように、髪をクシでといでいた。
「はぁー、休みたいな。でも、熱もないし。てか、あの優王子のAyato君があんなひどい人だったなんて。あいつは悪魔よ。」
綾香は怒りながらも自分の唇をなぞり
「キスしたんだよね。Ayato君にファーストキス取られたんだよね。」
綾香は思い出していた。そう綾香はあの人気アイドルのAyatoとキスしたのです。綾香は考えながら顔が赤くなるのに気付き首を大きく横に振った。
「もう逢うこと何て無いでしょ」
学校に行った。
「おっはー!」
「やっと来た。」
「どうしたの?」
「本上、校長室に呼び出されてたぞ。」
「えっマジ!?何もしてないけどな」
「先生が綾香が来たらすぐ来るように伝えろって」
「うん。行ってくるわ」
綾香は走って校長室に行った。コンコン
「失礼します。本上です。」
「入りなさい」
そう言われ綾香は恐る恐る校長室に入った。
「本上さん。こちら瀧川紋斗(たきがわ 
あやと)君今日から本上さんと同じクラスの子だよ。それと君の生徒手帳を届けてくれたんだ。」
「そうなんですか。ありがとうございます。」
「いえ。敬語じゃなくていいですよ。一度お会いしてますから。」
「えっ?」
綾香はじっくり顔を見た。
「あーーーー!」
綾香ちゃんが驚くのも仕方ないだろね。だって綾香ちゃんの目の前にいるのは、Ayatoなんだから。そう紋斗はあの人気アイドルのAyatoと同一人物なんだから。
「本上さん静粛に!」
「すみません」
”何でこいつが私の学校に?”
「もう分かったと思うけど、人気アイドルのAyato君なんだよ。だが本人がこのことを隠したいみたいだから。」
「じゃあどうして私に?」
「紋斗君が本上さんだけならいいとだから、ちょっと協力してほしいんだ。」
「はい?」
”誰がこんな悪魔に協力してやるか。”
「協力してくれたら、ちゃんとしたお礼をしてくれるらしい。本上さんにとって悪くない話だと思うがね。」
「はい。何でも願いを叶えます。」
「何でも?」
「はい。」
「わかりました。」
”紋斗があのAyatoだって言わなきゃいいんでしょ。楽勝じゃん。”