「拓哉。
今お前の求めているものを与えてくれる相手が宮野さんなのかもしれないが、いずれそれは不要なものとなる。
もっと先を見据えた時に大事な物が何なのか、まだお前にはわからんじゃろう。
じゃから代わってわしがその道を示しておるのじゃ」
ふざけるな。
全て自分の都合の良いように話を進めようとして。
何が俺の為だ。
そんな口車に乗れるほど俺はお人好しじゃない。
「今求めてるもの、と言ったが…。
柚希がくれたものはそうじゃない。
28年間求め続けても手に入らなかったものだ。
柚希は俺の世界を変えてくれた。
そんな大切な人を守れなくてどうする」
最後の言葉は自分に言い聞かせたようなもの。
絶対に何とかしてみせる。
いつもは祖父さんの味方につく父さんだが、今回は黙って様子を見ている。
どちら側にもつくつもりはないらしい。
珍しいと思ったが、そんなことはどうでもいい。
「なぜわしの言うことに従わない?
いつからそんな聞き分けのない孫になった!」
出ていこうとする俺に祖父さんは怒鳴って問い掛けた。
「変わったんだとしたら、こっちが本当の俺だよ」
社長室を後にして思った。
たぶん今までに祖父さんに、そして会長にここまで言った奴はいないだろう。
きっとはらわたが煮えくり返るくらいには怒っているはず。
…これ、2度と会うことなく副社長の座を蹴飛ばされるなんてことも覚悟しとかないといけないよな。
でも後悔はしてない。
むしろよくやったと自分を誉めてやりたいくらいだ。
あとは柚希に会って、こんなことになってすまなかったと謝ろう。
そして、どうして何も相談しなかったんだって叱ってやる。
今お前の求めているものを与えてくれる相手が宮野さんなのかもしれないが、いずれそれは不要なものとなる。
もっと先を見据えた時に大事な物が何なのか、まだお前にはわからんじゃろう。
じゃから代わってわしがその道を示しておるのじゃ」
ふざけるな。
全て自分の都合の良いように話を進めようとして。
何が俺の為だ。
そんな口車に乗れるほど俺はお人好しじゃない。
「今求めてるもの、と言ったが…。
柚希がくれたものはそうじゃない。
28年間求め続けても手に入らなかったものだ。
柚希は俺の世界を変えてくれた。
そんな大切な人を守れなくてどうする」
最後の言葉は自分に言い聞かせたようなもの。
絶対に何とかしてみせる。
いつもは祖父さんの味方につく父さんだが、今回は黙って様子を見ている。
どちら側にもつくつもりはないらしい。
珍しいと思ったが、そんなことはどうでもいい。
「なぜわしの言うことに従わない?
いつからそんな聞き分けのない孫になった!」
出ていこうとする俺に祖父さんは怒鳴って問い掛けた。
「変わったんだとしたら、こっちが本当の俺だよ」
社長室を後にして思った。
たぶん今までに祖父さんに、そして会長にここまで言った奴はいないだろう。
きっとはらわたが煮えくり返るくらいには怒っているはず。
…これ、2度と会うことなく副社長の座を蹴飛ばされるなんてことも覚悟しとかないといけないよな。
でも後悔はしてない。
むしろよくやったと自分を誉めてやりたいくらいだ。
あとは柚希に会って、こんなことになってすまなかったと謝ろう。
そして、どうして何も相談しなかったんだって叱ってやる。


