人混みを分けて、私は凛のいるクラス、5-2に向かった。
まだ来てないかもしれないな…。

「凛ー…」

目に入ったのは、四年生の頃とは比べものにならない程輝いている凛の姿だった。
たくさんの人に囲まれており、とてもあの輪には入れそうになかった。
ていうか、私があそこに行っても空気化されるだけじゃん…。

初めて見る友達の姿に驚きつつも、私は深く考えず、自分のクラスへと帰った。