桜が舞い散る中、私、鈴川琴音は1人でクラス替え表を眺めていた。
周りでは、女子たちが廊下に群がって話している

それを横目に自分の名前を確認し、一番仲のいい友達…夏川凛の名前を探した。
が、あいにく凛の名前は私のクラス表にはなく、隣のクラスのところに名前が載っていた。

「違うクラス、か…」

私はあまり仲のいい友達は多くないので、凛がいないとなるとかなりきつい。まあ、ぼっちになっていしまうということだ。
別に同じクラスになれるとは思ってなかったが、現実はそう甘くない。

「まあ…厳しい、よね」

クラスは違くても、隣だから休み時間のとき会いに行けばいっか。

そう、クラスは違くても。