いろいろ考えてた時だった、 「邪魔なんだけど…。」 後ろから、男の人の声がした。 だけど、振り向こうとしたとき気付いた。 声が。そっくりだ… 朝。私が倒れそうだったのを支えて くれた人の、冷たい声と一緒だと…。 私は振り返って、ゆっくり上を見上げた。 あの時は、後ろ姿しか見えなかった。 でも、162cmの私の身長から見て、 男の人は、結構高かった。 だから、顔を見たとき 衝撃がはしったんだ。 「…は、るや。くん…?」