身長差分の愛をください。

今日の一日の流れはまず、お昼をバーベキューで済ます。
そのあとにグループでここの壮大な自然を歩くというものだ。
いわば、1日キャンプみたいなもの。

そして今は最初のバーベキューの時間だ。

「しっかし、真琴ちゃんの寝顔可愛かったなー」

「うぇ!?見てたの!?」

私は思わず野菜を切っていた包丁を落としそうになる。


「だって安心しきった顔で寝てるんだもん。
ガン見しちゃったよ」



う、うわぁ...恥ずかしい。
だんだんと顔が赤くなるのがわかる。



「うわ、真琴ちゃん顔真っ赤!
大丈夫大丈夫、忍も寝てたから!」


「え!?忍くんも!?」


意外なんだけど...
ほら、忍くんって自分のテリトリー的なところでしか寝れなさそうだし...


「実はここだけの話...忍寝言で...」


「拓磨...?
野菜を切る手を止めないで...?」


拓磨くんの話の途中で忍くんがいつもの笑顔で遮った。
でもなんか雰囲気が天使モードじゃない...。


「おぉっと、ごめんごめん」

拓磨くんは怖い怖いとからかうように肩をすくませて、作業に戻った。


忍くんの寝言かぁ...
何言ってたんだろ...

止めに入るくらいだから...お腹すいたぁとか?
ふふっ、面白い。


「何ニヤニヤしてるんだ」

忍くんが私を睨む。
声は小声なのに雰囲気が怖い。

「と、特になにも...」


本人には絶対言えない...