身長差分の愛をください。

「う、うん、ちょっとへこんでて周りが見えてなかったかも...」

天野さんの顔は少しひきつっている。
小学生なら...

「そっか!
自己紹介の時、こけてたもんね!
僕、水橋忍。よろしくね!」

俺は恐る恐る右手を差し出した。

小学生ならこうするに違いない。


すると、天野さんの顔は満面の笑みに変わる。
まるで天使だ。

その時、俺の心臓は大きく音を立てる。

「うん、よろしくね!
水橋くん!」


「忍でいいよ?
足の怪我は大丈夫?」


かなりひどい傷だった。

「うん、大丈夫だよ!
あ、ハンカチ洗って返すね!」

よかった。

「ありがとう!
天野さんは優しいんだね」

本当に、優しい人だ。