へ?へ?

一体何が…?



ゆっくりまぶたを開くと上には青い空…と、忍くん。


ん?
んんっ???
なぜに私忍くんに押し倒されてるの!?


「あわっ、あわわわわわっ!!!!」


あ、頭がオーバーヒートしそうぅ…

あぁ、でも...

「かわいい...」


私は思わずつぶやく。



「すみません、大丈夫でしたか?」


心配そうに男の先輩が声をかける。


あ、ボールが飛んできたんだ…
それで忍くんは私を助けてくれたんだね。




「…彼女の顔に傷でも入ったらどうしてくれるんですか…?」



私の上に乗っている、忍くんはなんだか別人のような顔をしている。



いつもの天使スマイルではない、なんとも言えない怖さの顔だ。



「忍くん、わ、私は大丈夫だから…」



先輩も顔真っ青だし…





「天野さん、こっちきて?」


忍くんは私の上から降りて、手を差し出す。



「ハ、ハイ…」



私はおとなしく彼の手を握るしかないのだった。