身長差分の愛をください。

次に向かったのはハンドボール部。



「ぬぉ!?ここにもイケメン達がぁ!」

テンション上がっちゃうよ!
むしろテンションメーター壊れちゃう!


そんな私を見る心は大きなため息をついて、つっこんでもくれない。


「あ、天野さん!」


ふわりとそよぐ春風のような美しい声。

心の顔が少し歪んだのを私は見逃さない。

「し、忍くん!」


そこには体操服の裾を額にもっていって、見事な腹ちらをする忍くんの姿だった。


「え、あ、ちょっ、忍くんお腹しまってしまって!」


なんだかんだで男の子に耐久性がないせいか、こういうのすごい恥ずかしい…


「あぁ、ごめんね。
つい熱くて」


そう言っていつもの笑顔を見せる忍くん。

やっぱ、忍くんに近づかないほうがいいという心の言うことはあまり理解しがたい。

だってこんなに可愛いんだよ?


「わ、私ちょっと先輩に話聞いてくる…」


そう言って心はその場から退室。


んん…もしかして心は可愛い男の子に弱いのか…?


私は自分より身長が高い、イケメンに弱いけど!!!!!


「あ!天野さん、危ない!」



そんなアホなことを考えていたら突然目の前が真っ暗になった。