玖将「奴が落ちるのもすぐだろう。

こっちにはいっぱい証言者がいるからな」


ニコニコしながら言う玖将さん


あたしたち現場に行ったのと別に黒川組本家に行った奴等がいる


そこで多くの人間を現行犯逮捕した


公務執行妨害や、薬の所持、薬の密売など様々な罪状で


今は、一人一人取り調べ中だ


凛(零)「では、今回のご依頼は終了ということでよろしいでしょうか?」


あたしは聞いた


今回頼まれた依頼は3つだ


黒川組逮捕と同時に終わることになる


玖将「うーん、そうだね。

さすが、零ってとこだね。

零のお陰でめんどくさい案件が片付くよ」


凛(零)「いえ、あたしたちも黒川組が捕まることは問題が一つ減ったことになるので」


暴走族の頂点に立つ身にとっては問題が一つ減ることはいいことだからな


凛(零)「それでは、三つの報酬の件の確認です。

一つ目は、上野いや倉城雅雄。

二つ目は、ウライヤ・樹一・シュベリシ。

三つ目は、後日ということでよろしいでしょうか?」


そう、この前の海藤甚助のSPの報酬はウライヤ・樹一・シュベリシにしたのだ


報酬にするっていうことは人をもの扱いしているのと同然のことだ


あたしはもの扱いされるのが嫌いだ


それなのに、報酬として人を貰っている


他の奴らからしてみれば、矛盾しているっていうんだろうな


でも、あたしはそれでも人を報酬としていただく


その人の、そしてその人の家族の未来を守るために、、、


入ろうと思って裏の世界に足を突っ込んでいるわけではないからな


そして、その人たちからありがとうっていう言葉を聞くのは嬉しい


だから、あたしはなんて言おうとも報酬で人をいただく


玖将「わしからは報酬については文句は言えないからな」


凛(零)「ありがとうございます。

では、麓氏玖将さん。

今回受け持った3つのご依頼、完了ということでよろしいでしょうか?」


玖将「あぁ。今回も見事だった。

次もよろしく頼むのう」


凛(零)「次もご依頼お待ちしています」


あたしは玖将さんに一礼した


凛(零)「それでは玖将さん、あたしは次がありますので失礼します」


玖将「そろそろ時間か。

零、気を付けて行くんだよ?」


凛(零)「ご心配は無用です。

あちらでも強者は揃っています。

それに、万浬たちには悪いですが煌凰は海外支部の幹部の方が強いですので」


玖将「それはあの子たちには聞かせられないのう」


苦笑いしながら言う


煌凰全部を順位つけるとあたし抜きだと日本支部の幹部は上位には入らない


上位は全員海外支部だ


ま、このことは万浬たちは知らない


それもそうだろう


海外に支部があることは知らないしな


玖将「空港までは玖籠が送っていく」


凛(零)「すみません、忙しいのに送迎までしてもらって」


玖将「いや、それは構わない。

わしたち警察からの少しばかりのお礼と思ってもらってくれて構わない。

小さいがな」


凛(零)「いえ、ありがたいです。

それでは、あたしはこれで」


あたしは一礼し、警視総監室を後にした


そして、地下の駐車場に行った