小4だった頃───。




プルルルルル、プルルルルル…♪


(電話の音。)



私「もしもし?」

?「……こちら、市役所の前田と言います。」

私「はい。」



ちなみに、市役所とか安全そうな職を言われたらほとんどが詐欺師。




?「お母さん、おられますか?」

仕事だけど、怖いし。



私「お買い物に行ってます…」

前田「そうですか。お母さんに電話に不調があって、データを移動するために、連絡表みたいな電話表のかかれた紙を送ってもらいたいんだけど…あるかな?」


……えーと。
難しいワードが多すぎてワケわかめ。


冷蔵庫とかに貼ってありそう。



私「るみ!(妹)冷蔵庫に電話のなんかない?」

るみ「えーと…ない!」

私「あ、もしもし?ないらしいです。」

前田「引き出しとかにないかなぁ?」

私「ちょっと待ってください。」


私とるみは完璧にひかかりました。


2分ほどあたりを探しました。

んー、ないなぁ。


私「ないです…。」

前田「んーじゃあ、お友達のプロフィール張とかないかな?」


は、い?
意味わかんない。

なんで、友達のプロフィール張なの?

それ。関係ないじゃん。


あー。詐欺か。



その瞬間、私はやっときずきました。


私「怪しいし、きります。」

前田「怪しくないですよー?市役所のものなんで。」


う、怪しすぎ。
無駄に市役所アピールするし


私「いや、怪しすぎ。」

前田「怪しくないです。大丈夫ですよ」

なにがだよ


私「、切ります。」

前田「いや、え、全ze…」



ブチッ







この小4から私は詐欺師に敵意をみせ、とにかく信じないことに決めた。