廊下を歩くたびに周りの視線が痛いほど刺さる。




「日花梨ちゃん!一緒にお昼食べよー」



「斗真先輩。」



廊下の向こう側から満面の笑みでこちらへ近づいてくる先輩。



こういう無邪気な所も可愛いなって最近思う。



「今日はお弁当?」



「はい。お弁当作りました。先輩の分もあるんでよかったらどうぞ〜。」



ちょっと早起きして作った二人分のお弁当。



料理はそんなに上手ではないけど、そこそこ美味しくは作れたと思う。



「まじ⁉︎やったぁ!日花梨ちゃんまじ神!」



こんなに喜んでくれると作り甲斐がある。