「ただいま。」 どの道を歩いたかよく覚えていない。 気がつけば家に辿り着いていた。 「おい!日花梨!どこ行ってたんだ!」 帰るなりすごい剣幕で叱るパパ。 今は何言われても正直話は耳に入らない。 「ごめんなさい。気分悪いからまた明日にして。」 それだけいって私は自分の部屋に入り、着替えもせずにベッドに横になる。 さっきのあの光景がまだ残っていて、思い出したくもないのにそればかりが頭をよぎる。 涙は不思議と出てこなかった。 それでも…私の心は泣いていた。